2006年4月豆知識   腸腰筋を意識した動き 本文へジャンプ

腸腰筋の説明


腸腰筋(ちょうようきん)」は「骨筋と大筋」の二つが関連している筋肉です。深層筋肉とか、深部筋肉と呼ばれており、運動においては非常に重要な位置を占める筋肉だと言われています。さらには生命活動として非常に重要な役割を持った筋肉です。というのは、この筋肉群は背骨から大腿骨にかけて引っぱり上げるように繋がっています。という事は、地球上に掛かる重力から身を守るという役目を担っている筋肉だと考えることが出来るからです。
つまり、1Gという重力から生命体としての身体を守る唯一の筋肉だということです。

日本人と黒人の間で、大腰筋のサイズには著しい違いがあります。大腰筋の筋断面積は、黒人が日本人に比べて3倍以上も大きいそうです。このことは、黒人のスプリント能力と無関係ではなさそうです。これらは、内臓と脊椎の間にあることから、深部腹筋群とも総称され「見えない筋肉」の代表ともいえます。スプリンターの筋系をMRIで調べた国内の研究からも、腸腰筋が発達していることが示唆されています。腸腰筋は、大腿直筋とともに股関節屈筋ですが、同時に骨盤を前傾させる作用腰椎のS字型を維持する作用を併せもちます。したがって、走行中に体幹を安定させながら骨盤をコントロールし、大きく強いストライドを生みだす原動力となっている可能性があります。